佐々木 雄大くん
- 出身中学校:宮古市立河南中学校
- 出身高校:岩手県立盛岡第一高等学校
- 中学・高校時の部活動:陸上部
- 在籍大学学部:東京大学文科三類 3年
大学に入ってから、僕は教育に興味を持ちました。そこで僕は「進学振り分け」という東大の特殊な制度を使って、教育学部に進むことにしました。
多くの大学では、入学時に学部(法学部・医学部・工学部などのように、専門的なことを学ぶところ)を決定しますが、東大の「進学振り分け」は、初めの1年半にさまざまな分野の授業を受けてから、2年生の夏に学部を決め、専門的な勉強を始める、というものです。この制度が目当てで東大を目指す人も多いそうです。
勉強以外の話をすると、大学のサークル(部活に似た集まり)に3つ入っており、それぞれに力を入れています。「地方からの東大合格者を増やすためのサークル」「東京近辺の散歩や国内旅行をするサークル」「バスケやドッジボールをゆるゆるまったりやるサークル」です。サークルでできた友達は多く、彼らのおかげで充実した生活を送っています。
僕は将来、国家公務員試験に合格して文部科学省に入り、「教育の地域格差」を解消したいと考えています。高校生の大学進学率や、東大などの難関大学への合格率には、大都市と地方でかなりの差があり、東北地方、特に岩手県はどちらも全国最低レベルになってしまっています。これは個人の問題というより、「地方は大都市に比べて学習のための環境が整っていない」というのが原因なのではないでしょうか(塾や予備校が少ない、周りに大学が少なくて「大学のイメージ」が持てない、など)。僕は地方の出身者として、地方の子どもの学習環境を大都市と同じくらい充実させるための制度を作ろう、と思っています。
皆さんの中からも、「将来は地方の出身者として、地方をよりよくする仕事がしたい」という人が出てくれれば嬉しいです。
僕は東京に出てきてから一人暮らしをしています。一人暮らしをしていると、家事を自分でやらなければならない、朝寝坊しても起こしてもらえない、体調を崩しても看病してもらえない…など、いろいろな苦労があります。それでときどき「実家にいた頃はよかったなあ…」としみじみと思ったりします。
とはいえ、一人暮らしは楽しいです。お金を自分でやりくりできるし、生活リズムを自分の好きなようにできるし、夜遅くに帰ってきても怒られず、好きな時に友達の家に泊まったりもできます。東京での一人暮らしにはずっと憧れていたので、念願が叶ってよかったと思っています。
僕は国語と数学が苦手でした。そこで3年の夏頃から、当時通っていた塾の先生に勧められて、問題集を使ってさまざまな問題にチャレンジしたり、入試の過去問をたくさん解いたりしました。練習量を増やすことで解き方のコツをつかめるようにしよう、というのが目的です。特に、国語は日本全国の高校入試の過去問を解きまくって、全部で70回分くらいやったと思います。これのおかげで自信がつきました。
また、社会や理科は、学校で習ったことをノートにまとめ、その後で問題集を解く、という方法で知識をしっかり定着させました。「習ってすぐ→テスト前→数か月後」といった感じで、繰り返し復習すると忘れにくくなるのでおすすめです。
それから、単語や文法、公式などはめちゃくちゃ重要です。もし不安だなと思うところがあるなら、手遅れになる前に、今すぐその分野を復習しましょう!
ハイレベルな国公立大学では、入試で50字や100字、多い場合には500字以上もの記述問題を出すことが多く、慣れていないとかなりきついと思います(まあ慣れてもきついのですが…)。そこで僕は、学校の添削課題や河合塾マナビスの授業を通して、「論理的に記述する力」を身につける努力を続けました。その成果か、東大入試では国語・地理・世界史などで、それまでの模試よりもいい点を取ることができました。
また、僕は3年生の6月まで週6日も部活があり、勉強時間は限られていましたが、「最低限やるべきことを毎日欠かさずする」という意識を持ち、課題や小テストのための復習などはできるだけ欠かさずやっていました。3年生の時には、部活引退前から週2、3回マナビスに通い、勉強と部活の両立に励みました。おかげで、基礎的な学力の蓄積ができ、部活引退後すぐに応用的な問題にチャレンジできる状態になれたのではないかと思います。
マナビスの教室ではたくさんの友人やライバル、そして頼りになる先生方と出会いました。そのことが受験のつらさを和らげ、やる気を出させてくれました。受験期にマナビスに通っていてよかったと思っています。